【J】タイプ/フェチ/好き/ファン/応援/信者/親衛隊/厨/狂/担当

以前TL上で一瞬流行ったのですが、ジャニーズ事務所所属のみなさまを次の項目に分けて人物を指名してください。また項目が足りない場合は自由に増やしていただいてけっこうです…【タイプ】【フェチ】【好き】【ファン】【応援】【信者】【親衛隊】【厨】【狂】【担当】

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いろんな方が答えているので、いったいこの質問の発信源はどこだろう…とどうでもいいことをまず勘ぐっています。とにかく面白そうな質問をありがとうございます!
というか、ご存知でしたか。
これが私のジャニーズ初質問だということを。

\(^0^)/


【タイプ】丸ちゃんのからだ。
細すぎずやたらと筋肉でもなくあの男性として安心感のある肉づきに、『現実』という範囲内での最上ではないかなぁとこないだのMステを見てて思いました。
というか思うんだけど、私のTL上、嵐内では大野智最強説が通説で、付き合いたい人には丸さんっていう人がわりと多くないだろうか。

【フェチ】潤くんの右目と左目の差異。唇のふくりとしているのに肌色の部分。裸足。
たまに、自分はこういうニッチなところをあげつらって満足感に浸ってるんじゃないかと思うけどね…。
しかし潤くんの場合右目の方は本当に綺麗に曲線が上がっていて、片や左目の方は黒目の両縁の際くらいで少しくっ、くっ、ってラインが曲がってる感じが大抵の写真を見ても顕著で(顕著に見えて)、じ…っとそこを見てしまいます。
目に関しては結構何年か言ってきましたが、唇に関しては今年に入ってからぐらいかな?元々私に絵心がないのは目に見えている対象物に対する観察眼がないからだと思っているのですが、「潤くんの、唇なのに肌色の部分」に気付いたのも要するに最近なのです。で、気付いてからはもうフェチなんだし特に理屈もなしにもうただそこを食ませたい。とひたすら思っています。誰にってもう察してください。
裸足は基本的に誰のでもときめきます。範囲はくるぶしのちょっと上ぐらいまででいいです。脛までは必要ありません。足の裏もたいして必要ありません。甲から眺める方が好きです。事務所についてなのでこれは男性についてですが、女性なら膝から下の足が細い人には本当に憧れます。あれを私にもください。

【好き】嵐各位、慶ちゃん、ヒナちゃん、亮ちゃん。赤西さんのボリューム感。北山くんのちみっこさ。
各グループ名を並べて好きメンを考えて抽出したらこうなりました。最後2名に関しては、あんまり私がパーソナリティを深く知っていると言える立場にはないと思うので(そんなこと言ったら誰についてだってそうなんだけど)、とりあえずそれでも反応してしまう部分を挙げてみました。
赤西さんはあのばかでかい時期のFREECELL(「ホテルに住む男」テーマのショット)買ってしまったくらいあの、なんていうか、嵐にはないからだの厚みっていうか、そう、ボリュームが大好き…あとは、私の注目がほとんどそこに行っていたので手元にも中西絡みの映像しか残っていないのですが、赤西中丸間のお互いに雑な感じが好きです。仙台?長野?ツアーのとき中西がADになって馬の世話をするってとき赤西→中丸のおんぶ飛び乗りとか、陸別町スケートリンク掃除で負けた中丸→赤西に滑って突っ込んで2人でこけてるのとか。
北山くんはほんと見る度にちっちゃいwwwこの子ちっちゃいwwwを連発しているので申し訳ない…同い年なので気になっちゃうんですよね。あの童顔っぷりが。

【ファン】役者横山裕
本間さんとか夢人お兄さんとかヴァンパイアのゲストとか、あとは時夫だったり清四郎だったりという幅まで、彼が役としておいしい立ち位置にいるのが見ていて好きです(今役の履歴をウィキで見ながら書いてるけど!)。天地明察も楽しみ!\(^0^)/ちょっと見に行きたいんだけど誰か一緒に行ってくれませんか…
あと今0号室の客の支配人役、というので思い出したんだけど、ノベライズを覗いたときにあった、彼があの採点機の発明者の孫だという設定はおいしすぎると思いました。なんだかんだその業を妄想するのが楽しい役ばかりやりやがる!

【応援】亀梨さん。
以前ツイッターにちょこっと書いたので引用してみる。8月10日、ベムが公式発表された日のやつ。
『浅慮だから突っ込んでいただいて構わないのだけど、私、亀梨さんは、翔さんみたいな存在がなかった場合の潤くんみたいな行き先なのだと思っていて。別に翔さんを上げたいわけでもKAT-TUN他メンを下げたいわけでもないんだけど、自分が先頭に立たなきゃ、自分がやらなきゃ、って立場にやられて走って走って、なんていうかそれが裏声みたいにひっくり返ったまま着地してしまったっていうか。歓迎すべきスタンスで開き直ってる彼は慈しむと良いと思う。例えるなら、全てを道明寺でいることを要求されて受け入れた場合の潤くんみたいなイメージ。』
もちろん楽しんで仕事をしているだろうけど、彼は自分が「要求される存在」であることを分かっていて、それを体現しようと努めている人なんではないかな、と思っている。

【信者】櫻井翔
そりゃあ松本潤フィルターを装着している我々にとっておそらく唯一神櫻井翔その人なのであろう。
というのはともかく、なんていうか、なで肩だのりんごの皮むきに30分ってお前だの枝葉末節をけなしたところで、根底に古典的な男性的思想を備えた「櫻井翔」って人格が好きなんだと思う。男尊女卑とまでは行かなくても絶対に男性と女性の役割は違うと(櫻井は)思っていると(私は)思っているし、そういう「区別」の意識はある人だと思う。
だから夏虹プロモーション時期に潤くんが出た番組で翔潤両方ともが「菊」「ブレーキ」と評されたのは\(^0^)/ふほーーーーい!!!という感じです。

【親衛隊】坂本くん。
なんたってカウコンで見たあのパーマとヒゲにやられたよね。ダンディーーーーー…!!!!(゜д゜)!!!!って叫ぶよね。直接見て親衛隊の一モブとして坂本様…!って叫んでみたい。

【厨】櫻井松本
<●>Д<●>寄こせいやくださいはぁはぁはぁはぁ
低燃費でも生きてゆけますがというところに最近の彼らは、…どうしたんでしょうね…。

【狂】櫻井松本
<●>Д<●>寄こせいやくd(ry

【担当】潤くん。
前に友人と、「どういう経路で潤くん(あるいは嵐)に落ちたのか」という話で私の番になったとき、「何にもしてなかった(時期)…」と答えてすみませんでした。
けれども私が嵐に入ったのは、花男も知らず06年2月くらいにWISHをツタヤで借り、Gの嵐を見始めるという辺りからなので、実際単独ですごく動いていた時期というわけではないのは事実なのである…でも担当は、と言われたらやっぱり潤くんです。あゝ、荒野は目を見開いて焼き付けてきます。

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11年秋、未だ真田担の気配欠片もなし…

【椿屋】椿屋で印象に残っている曲、思い出のある曲などあったら教えてください

連続椿屋ひゃふー!!!!!
昨日の書き方も重たいがどちらにせよ夜中の手紙のテンションなのでどうしようもない。どうぞお付き合いください。
というか、ひとつ前の質問とはまた答える内容が違ってくるので面白いです。

印象に残っている曲、として答えられるのも、多分に、私は椿屋の場合はわりとライブの場へ足を運べたことが根底にあると思います。
ひとつ前で書いた通り07年3月〜が私の椿屋の歴史なので、
・07年熱視線5 mad about you
・07年ツアー 4 THE LOVERS
・08年熱視線6 SECRET ROOM
・08年ツアー CITY OF SILVER
・09年熱視線7 TUMBLING VACATION
・09年ツアー CARNIVAL
・10年熱視線8 KICK START MY HEART
・10年ツアー BRIGHTEST DARKNESS
が参加したもの。私はいちばん近いところの公演1回しか行っていないので、07、10は東京公演、08、09は福岡。同じツアーに2回行ったのは、最後のBRIGHTEST DARKNESSだけです。

そして、そうして立ち会ってきた中で言うならばやはり『小春日和』、そして『君無しじゃいられない』の2曲だと思います。

この2曲はだいたいセットリストの最後の方かアンコールでやる曲で、他の曲でも客席が手を振ったり回したり、というのはありますが、小春日和のその幸福感は格別です。

「移りゆく季節に 身を任せながら
笑い泣く君が 僕には欠かせないのさ」
「移りゆく日々に 振り払われまいと
笑い泣く君が 僕には欠かせないのさ
長い髪を風に なびかせ佇む
落ちかけた日差しに溶けた 君が儚いんだ」
腕を大きく、大きく振りながら、ライブが終わりに近づいてゆくのを、それでもなんだか泣けてくるみたいに染みるあたたかい気持ちに浸って彼らを見つめるのです。

「笑い泣く」っていうのが、いいなぁとすごく思えて。素直に、なんのてらいもなく感情にのれるっていいなぁと思って。

『君無しじゃいられない』では、間奏を伸ばして、途中でコール&レスポンスというか、リピートアフターミーというかをやります。なーなーななーなーななーなーななーな!\なーなーななーなーななーなーななーな!/いかん な がゲシュタルト崩壊
客席を上手・真ん中・下手・プラス二階席とか遠い方とか分割してやらせたり、最後は全員でやったり。で、最後を
「ひとつ言わー!せてー!\君無しじゃいられない!/」
「もうひとつ言わー!せてー!\君無しじゃいられない!!!/」
とやって終わります(´∀`)これがやっぱり幸せなのです。


それほどこの曲は定番でした。
その足跡があったからこそ、10年のその意味づけを知らされたときは呆然とした、ような気がします。
10年10月の日比谷野音に行ったとき、アンコールにはやはり小春日和がありました。が、その後、ラストにやったのは『螺旋階段』という、わりと、放り投げて終わる系というか、…物語を展開させるだけさせて私たちへの幕を一瞬で下ろす、というような曲で、当時の私の感想レポにはきっちり、「ここまで来たなら!小春日和まで来たなら、君無しじゃいられないで良かったんじゃないか!」という困惑が残されています。まぁ、その時点では「ちょwそうくるのwwwそうなのwww」みたいなテンションだったんですが。

そして12月、バイトの勤務先が居酒屋という場所柄、年末までこっちに残ることになり、「…あれ?これ中野も行けるんじゃね?」と思い立って12月頭くらいに急きょ取った公演が12月26日の中野サンプラザ、BRIGHTEST DARKNESSツアーのファイナルです。あ。一応言っておくとこの公演は完売ですよ。
したらば。やったんです。君無しじゃいられないを。中野サンプラザは広い会場で私は二階席だったのですが、途中の例のC&Rで裕二さんは歌いながら客席へ降りてきました。人の間を歩きながら(まぁちゃんとした座席があるんで通路をですが)、歌い、マイクを向けて、あまつさえ!客席の女の子にマイクを向けて、なーなーななーなーななーなーななーなを歌わせて、あまつさえ!その子の頭を 撫 で … !
そんなこと今まで一度もなかったのでびっくりしたし、自分じゃなくても嬉しかったし、興奮しました。やっぱりこの曲をやるからこそライブだ、みたいな感覚もあったし、幸せでした。
あまつさえ!(何度使うんだ)ラストには銀テープが舞ったのです。二階席だったので当然拾えませんでしたが、それは幸福感と高揚した気持ちを倍増させ、「日比谷だけじゃなくて中野も来て良かった」と心底思いました。やっぱり椿屋が好きだと思いました。
「年末カウントダウンは仙台(結成地)だからさすがに行けないしなぁー…」とも。


彼らが解散を公表したのは、明けて11年、1月11日のことです。
彼らは、余計な好奇心や物見遊山や感傷を以て自分たちを見られるのを疎んだのだと思います。もちろん、単純に都合が合わなかった人にはあれだけども。
ただ、あの空間を幸せにしたかった。幸せでいたかった。
red bluesの
「気安く触るなよ
俺が辿り着いた答えに
傷ひとつつけるなよ」
という歌詞が大好きです。
そうして、裕二さんが最後に残した言葉として。
「嵐の中 自ずと望んだ この場所に
涙と雨の 涙と雨の 祝福を」
嵐が丘が。


ともあれ、『小春日和』と『君無しじゃいられない』。この2曲が、椿屋の歩みと常に共にあったような気がします。

(11/9/23インタビューズ)

【椿屋】椿屋四重奏の中で一番好きな曲はなんですか?また、人にお勧めするとしたらどの曲を選びますか?

いちばん…!いちばんって難しい。そして、自分が納得できるまで何をも漏らさず答えられるか、そうできない自分を考えると憤りそうになる。私の椿屋は、そういう重たい存在です(違う私の考え方が重い)。
私はおそらく、嵐はちょっと入れ込んでいる茶の間に近いのです。その時々に単発的に萌えて、興奮して、点で終了してしまう。椿屋四重奏に関しては、この4年間、ほとんど私の恋の相手でした。正直、ライブに行くと客層の女性の比率にその都度驚いて、その各々がそれぞれに椿屋を、裕二さんを語っているのだと考えたら、嫉妬…?いやなんか、憤りそうになる、くらい。

とか言って、質問はそんな話ではありませんでしたてへぺろ☆←

まず話の前に、椿屋の曲は大別して情念・物語世界の曲と、心をすくってくれる曲とがあるとしておきます。椿屋四重奏が”艶ロック”を掲げ演舞を行ってきた期間については私はリアルタイムではないのですが、ロック幻想に憧れ、夢を見上げて、和を纏ってきたものとしてミニアルバム『椿屋四重奏』フルアルバム『深紅なる肖像』があるとしたら、そこから『薔薇とダイヤモンド』を経過して、『TOKYO CITY RHAPSODY』、『CARNIVAL』、『孤独のカンパネラを鳴らせ』…そこに吹き込まれた歌には、どんどん肉体がついていきます。前からあった血に、やわらかいのにかたい人間の肉が、すべらかでもざらついた人間の皮膚が、心が。
私が彼らの歌が好きなのはそう向かっていく姿を目の当たりにしてきた年月にあります。

長くなるので、ここで候補を多数挙げて全部語ろうとするより、いちばんと言えるものを挙げておこうと思います。

http://www.youtube.com/watch?v=ijfkZBmYsAc&ob=av2e



メジャーファーストシングル『LOVER』。

これがおそらく、いちばんです。

06年末の「僕らの音楽森山直太朗×椿屋四重奏を最初の出会いに、07年3月から初めて聞きこんでいくことになった私にとって、LOVERが初めてリアルタイムで発売された新譜でした。このシングルにはPVがついておらず、当時渋谷のタワレコで流されていたPVを延々と見ていた思い出があります。
あまりに濃い、情に埋もれ濡れた歌。基本的に椿屋の音はそんなに走ることがないと思うのですが、LOVERの楽音は戦慄く足で地面を抉るように、指の腹で皮膚を抉るように、何かを予感し、覚悟したように一挙一挙が重たく確かに鳴り続ける。それが顕著なのは間奏2分57秒からのラストまでのぼりつめてゆく部分だと思います。そうして、果ててゆく。
あるいは当時の日記で、裕二さんの声を感覚として「焼け落ちるスチロール」だと言った覚えがあります。融解し、摩擦熱を生み出す声。

「君の中で 君の中で
何もかもが焼け落ちてゆくよ
ためらわずに今日は
僕の為に捧げて欲しい
全てが嘘だと言うなら」
「僕の中で 僕の中で
何もかもが失くなればいいよ
誤魔化さずに今日は
君の為に抱かれて欲しい
全てが嘘になるなら」

この2つのサビで、「僕の為に捧げて欲しい」と「君の為に抱かれて欲しい」が同等の重みを以て発せられることが、とてつもないと思うのです。ここで補助動詞であれば基本的にはひらがな表記の「ほしい」であるべきはずものが「欲しい」と告げられていることにすら私は興奮します。
あとは、上記、のぼりつめてゆく部分のPV映像。かたまる前のコンクリートの中を進んでいくような腕。いくつも伸ばされる、男の。そうして対するのは、女性の、腕、脚、顔、そうして先に果てていく姿。まるで、肉体的に攻める道具の多い男の性と、結合する女性のようだと思いました。
ですが、それは決して男女の優位劣位を示したものではないのです。2人にとっては、そうして繋がる行為は同等の望みなのだから。

そんなこんなで、私はこの曲に準拠してそういう話を書いたりもしました。まぁ、二次創作で男男ですが。もうひとつのよりどころは、「火の鳥未来編」です。

椿屋四重奏の”血”が色濃い。椿屋四重奏の基点であり、真髄。そういう意味で、やはりこの曲がいちばん好きなんだと思います。


そういうわけで、ここに引っ掛かってほしい。その思いで、本当にはまってほしい人にはLOVERをお勧めすると思います。
もちろん今語りきれてない「すくってくれる」方の曲でも良い曲はたくさんあるわけで、心にくる言葉、普遍的に良い曲はあるわけです。ただ、それは個人の感情とリンクした感傷かもしれないし、フックのある、あるいは食いつかれやすい、という面では決してそういうステイタスがあるわけではなく、必ず万人の心を貫けるかと言われるとやはりそうではないと思う。たぶんですね、皆が今の私の深度まで来てくれないと(少なくとも向かって来てくれないと)ギリィッ…!ってなるんですよ…(いや、私以上に語る人にもギリィッ…!ってなると思いますが)(どうしろと)

ともあれ、聞いてみたいな、と感じた方にはLOVERを、ついでに言うならばシングル盤としてのLOVERをお勧めしようと思います。カップリングに配された「moonlight」のLOVERとの対比、またインディーズ時代の「プロローグ」「トワ」を聞いていただければと思っています。

(11/9/22インタビューズ)

連続椿屋ひゃふー!!!!!
昨日の書き方も重たいがどちらにせよ夜中の手紙のテンションなのでどうしようもない。どうぞお付き合いください。
というか、ひとつ前の質問とはまた答える内容が違ってくるので面白いです。

印象に残っている曲、として答えられるのも、多分に、私は椿屋の場合はわりとライブの場へ足を運べたことが根底にあると思います。
ひとつ前で書いた通り07年3月〜が私の椿屋の歴史なので、
・07年熱視線5 mad about you
・07年ツアー 4 THE LOVERS
・08年熱視線6 SECRET ROOM
・08年ツアー CITY OF SILVER
・09年熱視線7 TUMBLING VACATION
・09年ツアー CARNIVAL
・10年熱視線8 KICK START MY HEART
・10年ツアー BRIGHTEST DARKNESS
が参加したもの。私はいちばん近いところの公演1回しか行っていないので、07、10は東京公演、08、09は福岡。同じツアーに2回行ったのは、最後のBRIGHTEST DARKNESSだけです。

そして、そうして立ち会ってきた中で言うならばやはり『小春日和』、そして『君無しじゃいられない』の2曲だと思います。

この2曲はだいたいセットリストの最後の方かアンコールでやる曲で、他の曲でも客席が手を振ったり回したり、というのはありますが、小春日和のその幸福感は格別です。

「移りゆく季節に 身を任せながら
笑い泣く君が 僕には欠かせないのさ」
「移りゆく日々に 振り払われまいと
笑い泣く君が 僕には欠かせないのさ
長い髪を風に なびかせ佇む
落ちかけた日差しに溶けた 君が儚いんだ」
腕を大きく、大きく振りながら、ライブが終わりに近づいてゆくのを、それでもなんだか泣けてくるみたいに染みるあたたかい気持ちに浸って彼らを見つめるのです。

「笑い泣く」っていうのが、いいなぁとすごく思えて。素直に、なんのてらいもなく感情にのれるっていいなぁと思って。

『君無しじゃいられない』では、間奏を伸ばして、途中でコール&レスポンスというか、リピートアフターミーというかをやります。なーなーななーなーななーなーななーな!\なーなーななーなーななーなーななーな!/いかん な がゲシュタルト崩壊
客席を上手・真ん中・下手・プラス二階席とか遠い方とか分割してやらせたり、最後は全員でやったり。で、最後を
「ひとつ言わー!せてー!\君無しじゃいられない!/」
「もうひとつ言わー!せてー!\君無しじゃいられない!!!/」
とやって終わります(´∀`)これがやっぱり幸せなのです。


それほどこの曲は定番でした。
その足跡があったからこそ、10年のその意味づけを知らされたときは呆然とした、ような気がします。
10年10月の日比谷野音に行ったとき、アンコールにはやはり小春日和がありました。が、その後、ラストにやったのは『螺旋階段』という、わりと、放り投げて終わる系というか、…物語を展開させるだけさせて私たちへの幕を一瞬で下ろす、というような曲で、当時の私の感想レポにはきっちり、「ここまで来たなら!小春日和まで来たなら、君無しじゃいられないで良かったんじゃないか!」という困惑が残されています。まぁ、その時点では「ちょwそうくるのwwwそうなのwww」みたいなテンションだったんですが。

そして12月、バイトの勤務先が居酒屋という場所柄、年末までこっちに残ることになり、「…あれ?これ中野も行けるんじゃね?」と思い立って12月頭くらいに急きょ取った公演が12月26日の中野サンプラザ、BRIGHTEST DARKNESSツアーのファイナルです。あ。一応言っておくとこの公演は完売ですよ。
したらば。やったんです。君無しじゃいられないを。中野サンプラザは広い会場で私は二階席だったのですが、途中の例のC&Rで裕二さんは歌いながら客席へ降りてきました。人の間を歩きながら(まぁちゃんとした座席があるんで通路をですが)、歌い、マイクを向けて、あまつさえ!客席の女の子にマイクを向けて、なーなーななーなーななーなーななーなを歌わせて、あまつさえ!その子の頭を 撫 で … !
そんなこと今まで一度もなかったのでびっくりしたし、自分じゃなくても嬉しかったし、興奮しました。やっぱりこの曲をやるからこそライブだ、みたいな感覚もあったし、幸せでした。
あまつさえ!(何度使うんだ)ラストには銀テープが舞ったのです。二階席だったので当然拾えませんでしたが、それは幸福感と高揚した気持ちを倍増させ、「日比谷だけじゃなくて中野も来て良かった」と心底思いました。やっぱり椿屋が好きだと思いました。
「年末カウントダウンは仙台(結成地)だからさすがに行けないしなぁー…」とも。


彼らが解散を公表したのは、明けて11年、1月11日のことです。
彼らは、余計な好奇心や物見遊山や感傷を以て自分たちを見られるのを疎んだのだと思います。もちろん、単純に都合が合わなかった人にはあれだけども。
ただ、あの空間を幸せにしたかった。幸せでいたかった。
red bluesの
「気安く触るなよ
俺が辿り着いた答えに
傷ひとつつけるなよ」
という歌詞が大好きです。
そうして、裕二さんが最後に残した言葉として。
「嵐の中 自ずと望んだ この場所に
涙と雨の 涙と雨の 祝福を」
嵐が丘が。


ともあれ、『小春日和』と『君無しじゃいられない』。この2曲が、椿屋の歩みと常に共にあったような気がします。

(11/9/23インタビューズ)

【昼】torn

握った拳は、拒否だった。絡みかけたことに戦慄で我に返ったように目が開く。指を手の平の中に引いたのは同じ瞬間だった。
だけど思う。
拒否は、ただの意思だ。
俺の拳は抵抗という物理的な手段に向かえない。突き付けられて知る。攻める道具が多いのは、開いた手の平の方が圧倒的だということを。頭の中で今更紙と石の関係を理解するなんて馬鹿みたいだった。
小さく固まった拳の先、甲に、手首に指が触れる。手の平が、俺の拳を覆う。いっそそうなる前に振り回して、殴り付ければ良かった。もう遅い。

視界が滲んで揺らぐ。
握った拳が震えて緩みそうになる俺の意思を、見ないでいたかった。



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12年5月にtornを見た当時手を絡め尚真田が先に拳をつくった様が好きすぎてできていたブツ。のんさなtorn熱いよ…

【嵐】今度は、希望を持ったやつらを探そうというのか?

私は寡読で、寺山修司の言葉といったら高校のとき文芸部の知り合いが「どんな鳥だって想像力より高く飛ぶことはできないだろう」を文化祭のポスターに使っていて知ったものくらいで、ましてやその実である思想について知り得ているわけでもないし、かといって他の誰かに明るいわけでもない。
ので、決して分かりやすくはなかったこの舞台の思想に対して論じることはできません。あまりに、「誰かに対抗したいために」書こうとする自分の薄っぺらさが見るに堪えないので。
ので、ここに書けるのは結局感傷的な細切れの思想です。

幸いにも前の方の席だったのですが(しかもど真ん中だった!リングのポールのど真ん前っていうくらいど真ん中だった…)、逆に舞台は全景を一度にとらえることはできないしでも舞台両端と言わずいろいろなところで役者は動くし、今小出くんが喋ってるから小出くんに注目したいけどでも潤くん見たいし、でもこんなに近いしど真ん中なせいで今潤くんは私のこと見てんじゃないかって錯覚に陥って「てめぇ喋ってる方に注目しろよこっち見てんじゃねぇよ」って思われてたらどうしよううわぁぁぁぁぁってなるし(要するにそれも錯覚)、
つまり言いたいのは、舞台の言葉すべてはとても追えなかったってことです。
黄色い涙のときは誘っていただいたチケットの関係もあって続けて2回見たせいもあってか、シナリオに言葉尻とか台詞の順番とかかなり覚えてて書きこんであるんですが、今回はちっともそれができない…。
それが荒野の性質によるものか舞台というものの性質によるのか分からないのですが。
というわけで、感想で書き出す台詞は基本的に戯曲版を参照しているし、話の流れすらそこに頼っている…。

それでは。



――幕開け前。

というのも正しいのか。緞帳はそもそも上がったままだし、常にけぶっていた。舞台上にセットは何もない。
リュックを背負ったりした稽古着、トレーニング姿の人がなんとなく集まり始める。おじさんが多い。若い人若干。女性が2、3人。着替えたり、舞台上をちょっと走ったりストレッチしている。
開演時間。もともとセンター近くにいた女性は踊るような動きをしていたのだけれど、次第に動きが広がり、キャストが隊列をなし、群舞へなってゆく。群舞。一度後方の一点へ下がりそこからまた広がったり。下手後方へ捌けそこから社交ダンスのように舞台を横切ってゆくペアたち。最後の方は男ばかり。それが終わればトレーニングをする男たちの縄跳び。それを捨てシャドーへ。「マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや」男たちが口々に叫ぶ。

ちなみに、舞台の両脇、デジタル時計の表示がある下辺りに小さな電光掲示板が配置。開演前は「あゝ、荒野」というタイトルが、その後は話が進むのに合わせて、章明けの短歌であったり歌の歌詞が映される。


――幕開けの後。

村田英雄の歌を歌う歌手。新宿の人々。人の髪を刈るバリカン。トラックの上に乗る新次。様々な舞台装置が、コンサートのトロッコのように人の手で押され舞台の上を動く。
娼婦たちの会話。手を引かれるバリカン。
行為はできず、女と話をする。同じ部屋へ通される新次(手違い)。タンスに隠れるバリカンたち。新次と芳子。

「どこの生まれ?」と重ねられる女の問いに、バリカンは答えられずに自分は何者か、という問いを発してしまうし、新次は「どうでもいい」「女の股の間から」と答える。
新次が母親を語るところもあったし、芳子の母親殺しの話、それにあくびをして問い返していく新次の流れもあるし、何か考えるとしたら「母親」はキーワードにしてみたいなぁ。
新次の「出来たての前科者」って言葉がかわいい。
実際、新次は何の罪で院にいたんだろう。原作でははたち、舞台では22の青年が、15で止まっていると言う理由。今思ったけど、母親からの強姦っていうのはありなんだろうか。何かをしてしまったのが15でそこからずっと院に入ってたわけじゃなくて、それが始まったのが15だったとか。とか考えるのは、新次の環境を美化しすぎてるだろうか。

ここで芳子が言う「お姉さんがいろいろ教えてあげましょうか」っていうのがすごく引っ掛かって。
それまでバリカンと話していた女(娼婦マリー)(彼女は、死んでいる/殺される?)はいかにも娼婦というか、胸の開いた服を着、化粧をしていたのに対し、芳子はそば屋の店員=素人娘であるせいというだけでは収まらないくらいに、あまりに「見える”性アピール”」がない。赤く薄いコート、園児のスモッグのようにまっすぐ落ちるワンピース、まるで子どもの長靴のような履物。そういえばマリーが部屋の中でヒールを脱ぎ足が平坦に着いた姿も印象に残っている。
それでも、性行為に走る女と要求する男たち。…やっぱり、女だという判断って胸なんかじゃない。足なんかじゃない。性器でなされるものなんだって泣きたくなった。

この部屋の中で、バリカンと芳子が目を合わせたり、バリカンの叫び、新次の叫びが入るけど(行為の後芳子がシャワーにと捌ける間に寝てしまう新次、その隅でのバリカンとマリーの対話、ベッドの上に立ちあがり叫ぶ新次、それがばたりと倒れた後走り去っていくバリカン、そして実際に目覚める新次)、どこからが現実で、どこまでが夢だったり幻だったり夢想だったりするんだろう?難しくて分からんよ…。

新次もがその部屋を去って行った後現れるカワサキ、アイザワ、宮木。(舞台では、健二の父親は出てこない。)タンスの中の殺されたマリーを発見する。

宮木が映画館で自慰をしているところに新次が…っていうのは語りの中だけだった!しかし宮木さんあんたそんなに新次に会いたいなんてフォーリンラブじゃねぇの。って言ってみたい。

あまりに雑多な新宿。新次と片目のボクシングジムの邂逅。そうして、バリカン。

片目のコーチさんは荷台に乗っていらっしゃったが、冒頭の新次さんはトラックの頭に乗っていらしてよ…。
勝村さん絶好調。というか、この舞台勝村さんがやることくらいしか笑っていいところがなかった。
・(・∀・)強いねお兄さーん!(拡声器ばりばり)
・そんな高くねぇのに荷台から華麗に降りられない。
・新次とバリカンに同時期入門なんだから仲良くしろよ!みたいに2人の肩を組むところで、それを支えにからだをブランコさながらにスイングしまくる。これを支えさせられることになった潤ちゃんと小出くんかわいいよ!wwww そしてこれはハプニングだろうが、その勝村さんの足(かかと)がリングのロープに引っ掛かる事態発生。そしてその後喋るときに新次(まだ肩組んでる)にめっちゃ唾飛ばしてたwwww苦々しい顔してほっぺた拭う新次さん超かわいいよ!!!!!wwwwwwww
・新次提案の「バリカン健二」というリングネームに、ピストン、ファイティングのかっこよさげジェスチャーの後に地味ーにバリカンを動かす仕種をして思案
舞台長かったけど、ほんとこれくらいしか笑っていいところなかったよ…あとはバーのマスターが野菜炒めつくってるときに落ちた野菜をしれっと放り込んだとこくらい。あっあとは自殺研究会の眼鏡の喋り方と、カワサキアイザワに切符売っちゃうところとその喫茶店ダグで左手のおっさんが新次に手を振り上げようとしたのを誤魔化したところくらいか…。

新次さんはトレーニングの一部と最後の試合以外はほとんど赤アロハに白スーツというあのめったに着こなせないお洋服だったのだけど、バリカンはもっと地味でくたびれかけたジャージだったりTシャツだったりっていうのがもう既にキャラクターが違ってかわいかった。
あと、新次潤くんは拳を太ももにおいてのお辞儀だったんだけど、バリカン小出くんはカーテンコール含め最初から最後まで腕を曲げもせず、背中の半分からだらんと曲げるようなお辞儀だったのがすごい好きだった。これも的確には言えてないけど、やる気のない前屈みたいな感じ(やる気のないっていうのは、拳は下がっても膝下くらいだから)。

バリカンはどもる。うまく、言葉にできない。
程度は違うかもしれないけど、私はバリカンに近い人間です。
その中で「どもりは直さないほうがいい。きっとそのうっ屈したのが代わりに乗って、お前のパンチを強くしてるんだから」っていうことをジム生に言われたのがあまりにつらくて、私が舞台中泣いたのはこの場面でした。
そんなわけないじゃんって言いたい。そんなのが欲しいわけじゃなくて、そんなことを慰め半分理屈半分で言ってもらうことなんかじゃなくて、もっと普通の精神で、もっと人の輪に入って、当たり前に愛してる好きだ嫌いだ希望絶望を発することができる「皆と同じだけのこと」の方がずっとずっとほしいのに。
世の中の人見知りだとかコミュ障だとか自称する人のどれだけが、ほんとに苦しんでいるんだろう。そんなことを言ったら私だってそんなに程度はないと言われてしまうこともあるのかもしれないけど(そして別に競い合うための性質のものじゃないはずなんだけど)、社会のコミュニケーションに入れないでいる自分に気付くことがどれだけ悲しいか。つらいか。きっと分からない人にはどれだけ言葉を尽くしても分からないんだと思う。
私、文庫で健二の死亡診断書というラストを見たときは、あぁ、私も生きてちゃいけない存在なんだ、って号泣した。(って。こういうことをあまりにぐるぐるといつまでも言っているとお前ただの甘えと厨二じゃんってなるから見切りをつけなくちゃいけなくて(ここが問題。そこから這い上がって走り出すんでなくて見切って考えないように捨ててしまうから結局いつまでも中途半端にダメなのです)。というのは私の場合だけど、)

舞台も途中から、あぁ。早稲田の自殺研究会の連中があんなに躍起になって自殺してくれる人を探してはいないって言ってるけど、あまつさえ自分が飛び降りたりなんかしようとしてるけど、
その機械なんかが作動しないところで、そんな議論をして生きていて、自分の中に死ぬなんて考え何もない男たちの横で、バリカンが死のうとしているじゃないかって。あまりに作中で自殺研究会自殺研究会って言ってるのは、そもそも「この舞台全て自体がバリカンの自殺を見守る「機械」だという暗喩なんじゃないか」って。すごく、すごく怖かった。


ただ。原作だったりわりとさっきまでっていうのはものすごくこの物語の解釈に悲観的で、そして新次の思考が分からないでいたんだけど。今戯曲本を見ていて新たな解釈の誕生。
さっき上で「新次の環境を美化してしまったかしら」と書いたのは、そういう、強姦されたっていう過去設定は、大抵トラウマビッチ化するか聖女化するかの二択じゃないですか。創作上。ここで新次の表皮を全く聖女にしてしまうのは、それは違うなぁと思ったのでした。
ただ、このエントリーのタイトルを書くのに、私(まだ悲観的)は「美しい自殺」的な文言を探して戯曲のページをめくっていたのですが、そこでカワサキたちと新次の会話になんとなくひっかかったのです。

新次「じゃあ、あんた方はいつ、生きる準備をしたんだね?」

新次「だって、あんたがたは、人間の命をコントロールしようとしてるんだろ? 自殺っていうのはそういうことだろ?」
カワサキ「自殺は人間が唯一自由にできる選択だよ」
新次「他人は自由にならないから、せめて自分ぐらいは自由に殺したいってわけか。とんだ弱いものいじめだな」
(略)
新次「自殺っていうのは要はわがままだろ? もっとお金が欲しかった、もっと人に愛して欲しかった。もっと名誉が欲しかった。欲しかったものが手に入らない。なぜならそいつがそれほど強い人間じゃなかったからだ。弱い人間だったからだ。誰と戦ったって勝てない。そうするともう勝てる相手は自分しかいない。いじめる相手は自分だけ。だからその自分を殺しちまうのさ」
カワサキ「単純だな。単純だよ。もっと崇高で、気高いものも人間にはあるんだ」
新次「見せてくれよ。その崇高なものってのを。俺にもわかるように」

もしかしたら、バリカンにとってのあの後楽園ホールは、「生きる一瞬のための準備」だったのかなって。生きる自分が一瞬でも見たくて、それになりたくて、そのためにはずっと憧憬する新次が必要で、そうがむしゃらにあがくバリカンは崇高で愛しくてだから新次は加担してやりたいしその決心はあるけど、でもその後に死を待たせていることが避けられないから、それに加担しなければならないことが、苦々しい…。

だからこそこの話はバリカンではなくて新次が主人公として配されているのだと思いました。正しくは、トップクレジットが新次のW主人公だと思うけど。新次がいてくれないとバリカンの世界に希望は見えない。これがバリカンが単独の主人公であると、あまりにひとりよがりになる可能性がある。だから彼を、私たちは新次越しに見ていく。ただ、にも関わらず、新次ってよく分からない。
難しいんだ。バリカンと新次の関係は確かにもっと掘り下げたいけど、悲劇の人とそれを理解できない性質の人間が殺したって話であってはいけないし、悲観に囚われてひとりで逝った人間と天使にしてもいけないんだ。
両方を、互いに唯一通い合った人間にしなくてはならない。
難しいなぁ。


あとは箇条書き。
・潤ちゃんほんと白かった。アロハの襟すっげぇ開いてたんだけど、すっげぇ白かった…。
・そんで腰が細かった…。逆三角形って言葉あるじゃないですか。あれとはまた違うんだ。あの子は腰が細いんだ…。
・怒鳴り叫ぶときの荒々しい発露が大好きだった…
・シャドーしながらの「ポップコーンだって食うぜ!お面だってかぶるぜ!」が超かわいすぎた。いや、あの芳子とのシーンがいちばん新次が分からないところだったんですけど…
・あと上記の「生きる準備を〜」は周りに合わせてひそひそ声でしかも新聞越しで超かわいかった。
・やっぱ前髪は下りてる方がかわいいです新次さん。゚・(´∀`。)・゚・
・後楽園第4ラウンドはスローモーション演出で。映像でなく生で見るのは冗長なのかなとちょっと思ってはしまったのだけど、もう一度バリカンの台詞と新次の動きとを噛み砕きながら見たい。戯曲版と舞台だと台詞の長さが全然違ったんだ…(;ω;)
・その試合のシーンはほんとに汗がすごかったし、途中からバリカンの体には血がついていてびくっとした。
・のがカーテンコールで出てきたときにはまっさらになっていて、(=∀=*)あぁ…拭いてもらったのね…ってなぜかほわほわした。
・そうですよその試合に入る前のフード付きの上着姿がまるで雪ん子のようでかわいかったって思っちゃってごめんなさいねぇ!でもあれ雪ん子だよ新次ちゃん!
・死亡診断書の日付が観劇リアルタイムだったんですが、あれ、劇中はちゃんと昭和の解釈でいいですか…さすがに…

書きたいキーワード、母親、法と倫理、血と汗、火事みたいな東京。
犬みたいにじゃれるバリ新、一緒の部屋に住んでるバリ新は見せろ。


またもっときちんと解釈ができるようになったら形にしたいです。

【嵐】撫で肩のカルテ。

・本編前の予告で心の準備もなく怪物くんが登場。私はどうも大野智×年下の女の子というシチュエーションが大好きらしくて(例:×のっち・×しおりさん(魔王))、海荷ちゃんの横顔にはすはすいたしました。たとえインド仕様の色黒でも。
相変わらず「Monster」が流れていたのですが、テロップが出ていたので実際映画主題歌もMonsterの様子。フリーターSPは果てない空だろうし、今年はもうシングル出ない…?!と思ったのですが、よくよく考えれば櫻井ドラマ主題歌の可能性が高かった。どうしよう。翔さんが執事メガネで歌ったり踊ったりしたら。

・知念ちゃんと山田くんが吹き替えてるスマーフの予告もあったのですが、(゜д゜。)私スマーフ怖い。
小さい頃に「怖い絵本」として刻まれた記憶がいかんのです。村のスマーフがあぶに刺されて皆黒スマーフになっていくんだ…。
というわけでひたすらうつむいて声だけ聞いてました。高木渉がいたのだけ分かる…。


・さて本編。
三日月が出てる松本の夜景から明けてゆく朝焼けの風景の合間に病院の様子。登場シーンから一止先生の撫で肩が超絶目立ちすぎる。
朝焼けの中で稜線の上立つハルさんが威風堂々としすぎてびっくりする。
映画中スクリーン全景を使ってよく松本の景色が映るし、あとエンドロールでも紅葉や町並みが映るんですが、そのパノラマは美しかった。話の中も実際の撮影時期も9〜10月ということで、次第に涼しくなっていく空気が綺麗だったのかもしれません。やっぱり四季っていいよねぇ。
神様のカルテ、っていう題字がわりと小さいのがなんとなく意外。

・CMのときから思ってたんだけど、あんまり一止先生の喋り方がすごく風変わりって感じはしませんでした。ぼそぼそっと喋ってはいるんだけど。思うに私自身が元々アニメで育ってきたわけで、二次元には割合そういう文語調のキャラクターでもなんでもいるわけで。だから声優さんのような発声でないとしっくりこないのかもしれない。あと、ほんとに風変わりなキャラクターだったら小児科の子にも構わずにあの口調で話すんだろうけど、一止先生は「どうしたの?」って子ども対応になるし、上司や大学病院の人なんかには常識的な態度だし。
だから面白かったのは、同期看護師の東西さんとの絡み\(*´∀`*)/ (`・3・´)東西…って呼び捨てにするのも萌えたし、「私は妻がある身だから手はつけんでよろしい」のかけあいが楽しかったです。診療所で電話切られたところは客席のおいちゃんが笑ってた。同期だけど、そして同期だからの適度なほっとき感は、ハルさん相手よりむしろ何のフィルターもかかってない素の一止の対応っぽくて好きでした。
あと終わった後で本屋に寄って確認したんだけど、小説だと地の文も全部一止の口調なのが映画では再現されないからその辺りが薄味に思えたのかも。
まぁ実際、一止が三次元の人間になり、また作品をファンタジーとして描かない以上は、そういうキャラクター性を埋めてしまうのは良かったんだと思います。

・一止さんおにぎりもぐもぐしてんのかわいい。
・新人看護師役の朝倉あきちゃんがすらっとして背が高くて細っこくていかにも「現代っ子」っていう体形でかわいかった。

・神社にお参りするハルの後ろ姿が時々入るんだけど、雨の日、傘が少しくる…って回るのがかわいかった。
というか、そういう単純にかわいいって思うのとは別に、ハルさんの衣装はそれこそCMで見るあおいちゃんそのままのようで、そういうがんばりすぎてもいないのにかわいい「無意識でちゃんと女性ができる」女の人がいて、しかも写真家っていう自分の考えで歩いていくような仕事をやっていて、しかも結婚してて旦那さんを精神的に受け止めてるなんて、そんな女の人がいるとしたらずるいと…思う…。
これはむしろあおいちゃん自身も、ハルは非現実的でいい、ファンタジーでいい、と思って演じているからなのだろうけども。結婚記念日を忘れてた一止を怒らない、っていうところの対応も、器が大きい、っていう話じゃなくて、ハルさんの場合心は器ではなくて、みずうみっていう感じだなぁ。海ではない。海みたいに波が立つわけでなくただ湛えてる感じ。
私もはや、ハルさんのことは一次元の存在だと思うことにした。なんていうか、二次元以上に存在しない感じの存在っていうか…。

・神社に2人でお参りするときの横顔は必ず左から。2人の結婚指輪が揃って見える。
・男爵ダンディいいいいー!(゜д゜)
・ハル、男爵、学士殿で並んで歯磨きしてるシーンかわいい。あんね、男性2人は思いっきし歯ブラシ突っ込んで頬に動きが出てるのに、真ん中のハルさんはその小顔の中で小さく小さく歯磨きをしてるのがかわいかった。
ここで「ほうほう、今使われていない水色というか薄緑というかのコップに入った歯ブラシが一止先生のものなのですね…」と目を光らせたのだが、一止先生が歯磨きをするシーンが出てこなかった。なんたる失態!

西岡徳馬さんを見ると、「慎くんのパパ…」と思わずにはいられない。
・あと柄本さんやら砂糖ミルク入れまくりの要潤が出てくるので尚更一止先生の変人度が薄まってる印象。柄本さん存在感ありすぎる。3人で飲んだ後の帰りに2人で会話してて貫田先生だけが映ってるのってどういう意図の演出だったんだろう。

・加賀さん演じる安曇さんが本庄病院の一止のところに入ってきたときに音声だけで入る「こんにちは」が、顔が一瞬火照るくらい美麗だった。例えるなら、漫画でその後声の主が現れて、主人公が見入って頬を染める流れの演出のような。実際驚いて見入りはしますけども。
っていうのを感覚として感じていたら、パンフレットでのご自身の発言でまさに「安曇さんにとって一止先生との出会いは最後の恋だったという解釈で演じることにしたんです。だから、探して探してようやっと一止先生の前に『こんにちは』と入っていくシーンが非常に核になる。」というものがあって。それをまぐれでも捉えられた自分の感覚がすごく嬉しかったし、それを感じさせるほどの加賀さんの気持ちの力がすごいのだと思う…。

・学士殿旅立ちのところは、少し唐突だったな…。尺の関係があるにしても、本を読むシーンもないまま燃やすシーンが出てくるし、学士殿が弁が立つなり博学なりっていう印象付けが乏しいまま突如「実は大学生なんかじゃないんです」って言われちゃうし…(´・ω・`)
お友達とも言ってたんですが、小説ではもう少しいろいろあった御嶽荘内での繋がりの描写が少なかったのが残念でした。こういうのは映画とは別キャストのドラマ企画が立ちあがったときにでもやってもらえればいいよ…と勝手なことを言う私。

・ここで床に桜を描くのに這っている一止を下から撮る構図があって、そのときの唇が毒々しいくらいつやっつやしてた。少し明りが暗かったから単純に赤っていうより色味もなんとなく、…いや、なんていうか毒々しかった。
って毒々しいのワードを発したらお友達に超笑われた\(^0^)/

・病院の椅子に座って首後ろに曲げて寝てる一止さんを顎の方から頭の方へ撮っていくアングルがあったんだけど、そのとき映ったまつげがまごうことなく店で売ってるつけまつげのレベルだった。あの人のまつげ作り物なんじゃねぇの。あんなのがもう30になるなんて…そんなの絶対おかしいよ…。

・一止先生の医学生時代からの8年間を知ってる御嶽荘住人に嫉妬。上の人に怒られ泣き、患者さんを看取って泣き、動物実験で泣き、それを見せたくなくて門の前で泣いてるとか。ばっちり知られているではないかあなた。

・「仏像をつくっているのではない、木の中の仏を掘り出しているんだ」それなんて仏師一真ガラスの仮面

・安曇さんのために早出するとき暗がりでパジャマを脱ぐ一止さんの下はタンクトップ。
・カステラ一番電話は二番、三時のおやつは文明堂ーカステラを知らない一止さん。

・一止さん…(・Д・`)@安曇さんが亡くなった後玄関先で泣く一止さん。泣ける人って、素晴らしいと思う。とても、人間だ。

・ラスト、耳打ちのシーン。雑誌でよくよく「演出上聞こえない台詞なのに、あおいちゃんはちゃんと言葉を言ってくれて嬉しかった」と言っていたので、あぁ、観客の皆様のご想像にお任せします、なパターンかな…と思っていたら、突如細君のからだを気遣いだした
まさかの…まさかの赤ちゃんパターン…!えっこれ原作にはなかったですよねむしろ小説読んだときは「(゜д゜)この夫婦キスどころかハグのシーンすらない!おんなじ布団に寝てるかも分からない!こんな!こんな何十年も連れ添って分かりあった穏やかな老夫婦みたいなのがいるもんか。゚・(´Д`。)・゚・うわーん」状態だったのが、まさかのハルさん懐妊です。なんたることだ…一止…道明寺に続いてこのオチか…
上でハルさんのこと一次元って書いたけど、なんていうか、榛名姫って、…処女懐胎できそうです…
しかし、安曇さんを看取り病院に残ることを決めたハイライトに対しての答えのように、亡くなった人に対して生まれてくる命の予感として、このラストはひとつの映画の終わりとしては良いのだと思います。
ただこれ2はできないよね…ZEROスピンオフで「続編の話が来たらどうしますか?」に対して「ちょっと預からせてください」って言ってたけど、赤ちゃんがまだお腹の中にせよちょうど生まれるところにせよ幼児にせよいることで、小説とは話そのものが別になってくるよね…?いや、2はまだ読んでないんですけど。
ともあれ、櫻井・あおいのお子さんだったら非常に童顔のくりっくりした子が生まれるでしょうね…うん。


幸い私は健康そのものでほとんど病院とは縁がないし、親も元気なんですが。最初に出てきた田川さんが61歳と親の行く末としてそう遠くない年齢であったり、度々出てくるリカちゃんのような小さな子がずっと入院してたりと、そういう、現実に繋がってくることを考え始めるといろいろ難しいです。
ただ、一止さんのように泣いてくれる医師もいる。そう思うとそれは希望のような気もします。
翔さん、お疲れ様。私は、あなたには限られた人の前で構わないので、泣ける人であってほしいです。

【嵐】ついでに。

感想書く前に内容の流れを思い出そうとしたまとめ。

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パート1の復習
AISHA広告の下を歩く鮎川映莉子
届くガンツ玉、ごみ箱へ
就寝、朝起きると衣服が違っている、ガンツ玉のメッセージ
「きのうはおつかれさまでした 1つめのかぎはうけとりました つぎはこのひとを」優等生・山本の映像
アナウンサーの声「5ヶ月前の博物館破壊は、今だ手がかりが解明されていません」
車内で資料をあさる重田、報告を打ち込む文字
5か月前
生存者の確認小林、山本、中村、鈴木、桜井、加藤ら、破壊行動との関連
地下鉄「死んじゃだめぇ!」囲む通行人、重田が去るところから玄野の写真へ
バイトの玄野くん 歩くんの世話をしてる多恵ちゃん 気配を察してミッションへ転送される玄野
鮎川、山本を線路へ 山本転送 玄野たちと会う
重田と黒服たちの会話「何がしたい」「黒いボール、部屋。普通じゃ行けない」「どうやって」「もうひとり、しらべてきて」
(おそらく小林を送った後の鮎川)地下駐車場で重田と会う
「あとひとつでもどれるよ」多恵ちゃんの映像
もうすぐ100点
ガンツ部屋。うろたえる中村。自己紹介。「生き返らせたい人間がいるんです」
玄野と多恵ちゃんの坂道の会話 遊園地 下の名前で呼んでください
加藤星人、玄野玄関に現れ黒いボールの所在を問う「今何人だ」「3人増えた」
加藤宅。加藤星人帰宅で多恵ちゃんが帰る
「加藤がいたんですよ!」「確かめないといけませんね」
黒服星人。地下鉄ミッション。最初は倉庫内後部車両にいるガンツメンバーから、黒服たちの集合、鮎川、重田の乗り合わせ
一般人の存在。「なにかおかしくないか?」鈴木が説明をしている最中に黒服たちが現れ、襲撃を開始する。逃げ惑う一般人。
2,3,4が最後尾。桜井、鈴木、高橋、坂野ら。5,6と新規メンバー。
新規メンバーが卒業生であったことが思い出される。
ホームに投げ出される玄野。途中で多恵ちゃんを見る。前方車両から復活。多恵ちゃんを後部別車両に逃がして黒服壱との戦い。
前方を切り離して去る。戻って3との戦い。「復讐だ…お前たちが先に仕掛けてきたんだ…」
手当される人々。ふらふらと立つ鮎川。加藤星人が銃殺し、ガンツ玉を持ちさる。
重田、黒服の元へ。「お前たちの目的は…」「復讐だ」加藤星人が、黒いボール、聖水的な何かを手に語る。
ガンツ部屋帰還。坂野のみ死亡し、高橋がわめく。
鮎川転送。「この女、私を殺したんですよ」という小林も記憶が戻ってないだけで卒業生であり、2年前渋谷で黒服星人を倒した戦いがあった話をする。
ガンツ玉の死亡者リストの加藤を見て、鮎川が私を殺した男だと発言。「復讐だ、って」「さっきの星人と同じっすよ!」100点を達成した鈴木が加藤を生き返らせる。
千手との消えかけた記憶。加藤の復活。やはり加藤に擬態した星人がいることを確信する。
玄野の点数で西くん復活。卒業生メンバーとの会話。
ガンツの違和感を問うメンバー。「電池切れ」と答える西。「その前に、星人を倒したいのかも」「もしかしたら残ってんのかもよ、ラスボスが」などの憶測が交わされる中、ガンツが終わったらどうなるのか、自分たちが消滅するのではないかという疑念と焦りに襲われる。最中、鳴り響くラジオ体操のテーマ。「今ミッション終わったばっかりすよ?!」緊急ミッション。多恵ちゃん。彼女を倒せば100点であり、それ以外のメンバーは点数を没収するという。
「好きなもの…くろのくんって…」の声に、彼女は星人ではない、殺さないでくれと主張する玄野。単純に星人か、ガンツ玉が主張した”4つめのカギ”も彼女であったことから卒業生か、などという中、4つめのカギである彼女が今ガンツ玉を持っている星人に殺されれば、星人がこの部屋に転送されてくる、そのことを危惧した故の緊急ミッションではないかという話にいたる。「そう思ってるだけで星人だったりして」という西や、「おばさんを生き返らせたい」とガンを向ける高橋の対峙。加藤は歩のところへ行く判断をし、「俺を一番に転送してくれ。…早くしろよ、…ガンツ!!!」激昂。
玄野が転送された先は自分の部屋であり、玄関先には地下鉄で別れた後の多恵がいた。加藤星人が迫ってくる姿に、おぶって逃げる玄野。
追う重田。「このままじゃ、地下鉄以上のことが起こるぞ!」
途中他ガンツメンバーに見つかり、ガンで囲まれるも桜井、鈴木が玄野側につく。桜井が足止めをするも、ためらいのない西や鮎川のガン発射に倒れる。
逃げる玄野。加藤星人が追いつき、鈴木に多恵を託して対峙。
メンバーから逃げる鈴木と多恵。彼女を打てば妻を生き返らせることができるという葛藤に震えながら、「玄野くんはあなたを守るために戦っている」と答え、彼女を打たないでいるためにも、追いついた他メンバーからの盾になる。もはや消極的であり、ガンを下ろしたはずの中村や小林も、鈴木に応じ発砲してしまう。「だって…!あっちが…!」倒れる、鈴木。
玄野と加藤星人の戦いには加藤が合流し、歩を殺したことについて問い詰めるも、「親父を殺したくせにそれを言うのか。お前たちと同じことをしただけだ。先に手を出したのはお前たちだ」と言い放つ星人。
ひとり逃げる多恵。西に発見される。
加藤が倒れる。玄野も重傷だったところへ、多恵が辿り着いてしまう。「う、そだろ…」ガンを放つ星人の前に立ち、直撃を受ける玄野。多恵を背後から狙おうとした西を動いた星人が一閃し、多恵をも切りつける。
これまでの戦闘と最後のXガンで瀕死に近い玄野と、足、腹、背中を切りつけられても尚玄野のもとへ辿りつこうとする多恵。お互いが絶え絶えに名前を呼び合い、「…計ちゃん、…死んじゃダメだよ…」「…多恵ちゃん、…もうかえろう…」言葉を交わし合いながらも、多恵が絶命する。震えながら、髪を何度も撫ぜつける玄野。その間に転送が始まる。
ガンツ部屋。床を叩き慟哭する玄野を見つめるメンバー。桜井と西以外は生き残っていた。ひとり、あの街中に倒れ残されている多恵の姿。加藤の姿をした星人に追いつき、重田が銃を向けると、星人は傍らの西の体を刺し、西へと姿を変える。驚愕しながらも、突入する機動隊。
「ずっと俺に戦えっていうのかよ…だから多恵ちゃんを殺したんだろ…?」
突如表面に「くちい」の文字を吐き出し、「この部屋にいる星人を殺せ」というガンツ。とっさに加藤を囲むが、言葉を発しかけた山本の背後には既に西の姿をした星人が転送されていた。「座標は突き止めた」そう言う星人の後ろには多くの星人がいる。「はじめ」の声にXガンの青、星人たちの赤い銃が交錯する。ただの激突音が響きわたる数十秒、数分間、倒れる人間たち。星人のかけた液体によって、爆発するガンツガンツ部屋。
瓦礫の中から立ち上がる加藤。その目の前では玄野が、何かをガンツと話していた。「分かったよガンツ」「…計ちゃん?」鈴木との会話。「たぶん、取り逃した奴もいる」「…良かった…」「…良かった?」「…まだ、点数をとらなくてはいけませんから」
現れる、西の姿の星人。倒れる鈴木。対峙する玄野や加藤に問う。「なぜ戦う?いつまで戦う?」立ち上がり現れる鮎川。「私は生きなくちゃいけないの。必要とされてる人間だもの。そうでしょう?!ガンツ…!」そう求めながらも星人に切り伏せられ、倒れる。打とうとする星人。対峙しガンを向ける玄野。
加藤は、立ちはだかった。ガンを持つ玄野の前に。「…もう、やめよう。やめよう計ちゃん…」それでも玄野はガンの引き金を引いた。
倒れる星人。玄野は、星人に向けて打っていた。
「…どうして、こうするしかないんだ…」
傷に伏せる玄野。鳴り響くベル。バグのような画面の中で、玄野の満点が表示される。「だいじょうぶだよ、…みんなここから、解放される…」「なに、…なにしたんだよ計ちゃん…!!」焦り叫ぶ加藤。まんてんメニュー。永遠に。バグバグバグ。「なんなんだよ!なんなんだよガンツ!計ちゃん、一緒に帰るんだよぉ!…待ってる、待ってるからな計ちゃ…!」消える加藤。
ありがとう くろのくん 崩れ落ちた部屋の真ん中でガンツに表示される文字。その前に身を置いたように倒れる玄野。まるで、多恵と対のような。
死亡者リストが映し出され、球の奥へ消えていく。最後に岸本がクローズアップされ、…静かに、岸本が目を覚ます朝へ繋がる。
鈴木、桜井の姿。高校生活の中の西。手元の携帯画面には鮎川の姿。
目を覚ます加藤。涙の跡。歩を抱きしめる姿。

ジェットコースターやメリーゴーラウンド。観覧車。穏やかな、冬の3時近くといった日差しの中を歩く多恵。ベンチに座り、スケッチブックの中を眺める。

「このチケット、誰にもらったんだっけ…」

白いページの片隅にふと見つける。
「ここに観覧車の絵をかいて」

見上げる観覧車。

「たえちゃん 好きです くろのけい」

「くろの、…けい…」

はためくページ。描かれた、誰かの横顔。


地下鉄城南線を降りて歩く。ホームはまばらだ。暗いけれど、静かだ。
吹きすさぶ。車両がカーブの奥へと消えていく。
涙が。出る。


きれいなマンションの一室には日が差している。
黒い、玉。
中からは人の息がする。
それは、きっと。
映される文字。

「みなさん どうか おしあわせに」

がたん!と音を立て、玉は、閉じた。